江戸川台にある前から気になっていた落花生屋さん(？)お茶屋さん(？)に行ってみた。江戸川台駅の東口からずっと真っ直ぐ東に1kmほど進んだところにある。前から気にはなっていたけれども、長男がピーナッツアレルギーだから彼が一緒にいる時には流石にこのお店には近寄れない。今日は午前中は息子の幼稚園があるので、夫婦で店に立ち寄ってみることにした。このお店の横を通るたびにみんながアイスクリームを食べているもんだからきっとこの店の名物なんだろうと思っていた。妻に調べてもらったら、口コミ評価も結構高いらしい。これは期待が持てるのではないかな。駐車場がそんなにないなもかかわらず客足が絶えないからきっとみんな歩いてでも来たいお店なんだろうと勝手に推測。
さて、まずはお店の外観。可もなく不可もなくと言った感じだけど、一つだけ気になるポスターを発見。何やら宇宙空間にピーナッツが浮かんでいて「落花生が宇宙食に選ばれた理由？」なんて書いてある。これまでの人生でピーナッツと宇宙を結びつけて考えたことはなかったのでなかなかのインパクトだ。ピーナッツと地球というこのポスターのレイアウトもすごい。サイズ的に対局なものを同列に並べることによって、このちっぽけなピーナッツの偉大さを演出されている。そして、なぜかピーナッツに後光が差している。ピーナッツがこんな重要な扱いを受けた例は少なくとも僕は知らない。ピーナッツはなんぞやとこの紙ペラ一枚で色々と考えさせられる。さすが千葉県、ピーナッツのことを一番愛している県だけある。子供の頃、よく「米一粒一粒に神様がいる」なんて言われたけど、千葉の人はピーナッツ一粒一粒にも神様が宿っていると言われたりするんだろうか。ここで疑問なのが、果たしてピーナッツ神は一つの鞘に1柱宿るのか、ピーナッツ1粒につき1柱宿るのか？大体ピーナッツは一つの鞘に2粒くらい入っているから、1粒1柱の場合、神様は鞘から粒が出されるまで同居状態となるわけか。これはちょっとかわいそう。靴の数え方は左右2つで一足だから、これに倣うとピーナッツも2粒でワンセットと捉えてもいいのだろうか。ただこの場合、ピーナッツが鞘から出た時に神様が二つに分割(または増殖)することになるか。日本の神様は無限にコピーできてしまうから問題はないと思うけど、鞘を割るたびに神様が増えてたら神様サイドも大変だ。過去に同じ問題で悩んだ人がいたら考えを教えて欲しい。
ピーナッツ神はいいとして、さてお店についてお目当てのアイスクリームを買おうとするが、どうやら注文と支払いは店内で行ってアイスクリームの受け取りは店の外で行うことになっているようだ。なるほど、アイスクリームを店内で食べられたら店の中がアイスで汚れるかもしれない。しかし、店外用にレジをもう一つ用意するのは経費がかかるのでこのような仕組みになっているのか。妻と店内に入ってアイスクリームを注文する。ピーナッツ推しのお店だけど、僕は抹茶アイスクリームを注文し、妻はピーナッツアイスクリームにした。お会計を済ませて、今度は再度お店の外に出て、小窓から例のブツを受け取る。ぱっと見小さ目に見えるが、結構ずっしりとして思い。比重が普通のアイスクリームよりも重いのだろうか。抹茶らしい鶯色のアイスがきれいに巻かれていておいしそう。抹茶アイスの方はお茶の苦みとアイスクリームのクリーミーな感じが絶妙にマッチしていておいしい。この繊細な味は日本ならではと思う。アメリカにいたときに日系(っぽい)お店で抹茶アイスクリームを食べたことがあるけど、やっぱり日本の方がクオリティが高い。彼の国にいたときはそれでもおいしいなあと思ったけれども、やはり日本に帰ってきて本物を食べるとこちらの方がいいな。あたりまえだけど。そして安い。1つ230円っていったい何なんだ、この安さは。この値段でこんなにクオリティの高いものを出してしまって大丈夫なんだろうか？日本人の食に対する執着と貪欲な探求心がこの価格の安さとおいしさをたたき出したんだろう。もっと安く！それでいてもっとおいしく！と追求し続けた結果、日本は異様に食べ物がおいしくて信じられないくらい安い国になったと思う。安いのはありがたいことだけど、もっと飲食店はそれなりの対価を受け取るべきなんじゃないかと個人的に思う。サービスと商品の質の高さに値段が追い付いていないんじゃないかなあ。
さて、抹茶アイスの隣で妻がピーナッツアイスクリームを頬張っている。なんか抹茶アイスよりもおいしく見える。こういう時はだいたいそうだ。隣の芝は青く見えるもので、他人のアイスは自分のよりもうまそうに見えるもんだ。そして妻のアイスを一口もらってみた。うん、これはピーナッツの勝ちだ。抹茶アイスも十分おいしかったけど、この店で食べるならピーナッツの方がおすすめ。ピーナッツバターを上品にしてからアイスクリームにしたような感じでこれはうまい。なるほど、だからみんなこれを食べるわけだ。次回来たときは自分もピーナッツのアイスを注文しよう。
