茹で蛙の盆踊り

茹で蛙の盆踊り

アラフォーサラリーマンが、まぬけな子育て話などをお届けします

秒で忘れるたくましさ

今日は長男と二人で街へ電車で出かけて少しだけ買い物をした。買い物っていっても、自分が買うもののだいたい半分くらいは本で、残りの半分は食べ物だけど。帰ってきて駅の改札口を出るやいなや息子は「疲れたー!おなか減ったー!!動けないー!!」とわめきだす。でたな!これはいつものパターンだ。

駅の下り階段で脚をぶったふりをして「もう歩けない!」と大声で叫びだす。顔をしかめながら手でさすって、もう脚が動かないかのような演技をする。たぶん知らない人がみたら、本当に脚をぶつけたんじゃないかと思うだろうけど、親の目はごまかせんぜ、兄さんよ。あんた、全くどこにもぶつかっとらんやろ(笑)。「子供は純粋」っていうけど、4-5歳になると、フツーに平気でウソつくようになるよなあ。そのウソをしてきすると「ウソじゃないもん!!」って逆キレまでしてくるしね。世の中の親御さんたちはこんなのを毎日毎時間繰り返すわけだから、そりゃストレスも溜まって大変ですわな。

「もう歩けない」と主張していた我が家の長男くん、その後すぐに商店街でお友達の双子ちゃん(年下の女の子)をみつけると、急にすまし顔になって、なんなら手をつないでエスコートしようとする(笑)。おいおい、兄さん、さっきまで歩けないと泣き叫んどったのは誰や(笑)?!全く、子供ってのは調子がよくって笑わされますわ。

5歳児だろうが「他人の目」というものを気にしているというのが実に面白い。特に異性の場合幼稚園児でも「よく見られたい」という欲求が強く表れるみたいだ。人間ってこんな小さなころから自我の使い分けができるんだと関心しつつ、だからこそ苦しみが消えないんだなあとちょっと悲嘆する。

双子ちゃんと分かれると、またも「おなかすいたー!!」の連呼。なんなんだろうねえ、そういうプログラムでも仕組んであるのかな。他人の視線がないところでは一時四級が優先されるようになっとるのかね、兄さんよ。

「ラーメンが食べたい!」というこのちびっこくんの要望を満たすべく、スーパーでチキンラーメンを買ってあげた。チキンラーメンって長いこと買っていなかったけど、今もまだ売っているんだなあと感動。たぶん味も昔っからかわらないんだろうなあ。チキンラーメンの売り場近くでも我が家のジダン選手は激しく足をすべらせ(たふりをし)て、激しく泣き始める。近くにいたおばあちゃんに同情されてしまったけど、僕の心の中は「いやいや、お前絶対わざと転んだやん!!」と突っ込みを入れまくりな感じだったわけです。

そんなこんなで無事 (?) 家について、これでやっとラーメンを食べさせて息子をおとなしくさせることができるかなと思いきや、アパートの外でお友達が遊んでいてそれを見つけるや息子は「○○くーん!!!!」とすっ飛んでいきましたとさ。おい!全然おなか空いてないし、走れるやんか!!

さっきまでの空腹感と脚の痛みは一体全体どこに消えてしまったのでしょう… インプットされる情報によって、さっきまでの自分のことを秒で忘れてしまう幼稚園児。この忘却能力の高さは子供の特有のものですな。大人の僕もみならいたいわ、この能力。嫌なことをこんな風に秒で忘れることができればみんなもっと楽に生きられるのにね。