茹で蛙の盆踊り

茹で蛙の盆踊り

アラフォーサラリーマンが、まぬけな子育て話などをお届けします

コーヒー

イギリスと戦争をおっぱじめたときに「愛国者はエゲレスの紅茶なんて飲んでられっかよ!」っていうノリでコーヒーを飲み始めたとかそうじゃないとかっていう感じの国にしばらくいたので、その影響もあって、僕はコーヒーが好きだ。正確にいうと、コーヒー依存になってしまっている。なにせ彼の国ではやたらとコーヒーの量が多いし、選択肢もたくさんあるし、ホテルに行けば無料のコーヒーがおいてあるので、知らず知らずのうちにコーヒーを飲んでう。そして、知らないうちにコーヒー依存になってしまうのである。

依存状態なので、それはもう一日に何杯も何杯もコーヒーを飲んでしまう。僕は味はそんなにわからないので、「質より量!」と言った感じで、「安くてたくさん飲めればええんじゃい!」と。

そんな僕が最近コーヒーを飲んで感動した。とあるちょっとこじゃれたレストランにいったところ、そこではコーヒー豆を自分で選んでその場で自分で豆を挽いて、自分で淹れることができた。自分でコーヒー豆を挽くなんてあんまりやったことがないから、「これは面白そうだ」と小躍りしながら豆選びをするんだけど、いかんせんコーヒー好きとはいえ、ただのコーヒー依存患者なので、特段豆の種類なんて知らんわけです(笑)。

目の前には「モカ」「ブレンド」「ガテマラ」「コロンビア」「ブラジル」とか、それはまぁたくさんの種類の豆があるわけですけど、コーヒー知識はゼロなのでどれがどんな味なのか全く分からんわけです。そして、これはあのお店も悪いと思うんだけど、コーヒーを推している割に、コーヒー豆とかの説明が一切ない(笑)!少しくらい「この豆は酸味がうんたらかんたら」「この豆は香りがよくなんとかかんとか」って説明があってもよさそうなのに、そういうのは一切なく、目の前に豆がドーーン!!っとならんでいて「さあ、好きなものを選ぶがよい!」と僕に選択をせまってくる。

急に選択をせまられても、これまでの人生でたくさんのコーヒーを飲んだ割にコーヒーに対して意識的ではなかったので困ってしまう。コーヒー→南米→南米美人→コロンビア!という意味不明な連想ゲームを勝手に頭の中で行ってしまい、とりあえずコロンビアを選んでみたわけです。

豆10gを軽量して、それをミルのなかに入れてゴリゴリゴリゴリ挽いていると、コーヒーのいい香りが漂ってきます。ソムリエみたいになんか詞的な表現ができればいいけど、僕には「なんかいい香り!」くらいしか言い表せない(笑)。

挽いたコーヒーをフィルターに移して、あのスワンの首みたいなポット (なんていう名前か知らんです) でちびちびとお湯を注ぐ。正しい注ぎ方もよくわからないんですよねぇ。最初はちょとっとお湯を足してコーヒーを膨らませればいいのかな??これくらいの知識はネットで調べればすぐにわかるのにそれをしない…

ふだんだったらコーヒーを淹れるのにこんなに時間はかけないけど、たまには手間暇かけて淹れてみるのも楽しいもんだ。で、そのコーヒーのお味は…

う、うまい!!これはうまい!

前述の通り、僕は味にそんなにうるさくないんだけど、このコーヒーは文句なしでうまいと思った。何がいいって、とにかく芳醇な香りが鼻を抜ける感じがよかった。味とか香りに対するボキャブラリーが貧困過ぎて、考えに考えて「芳醇」っていう単語しかでてこなかったです(笑)。言葉を持っていないので、僕にはあの時の味を定義することはできない。

感覚的には「何これ!?めっちゃうまいやん!!」っていう感じ(笑)。

これまで飲んだコーヒーのなかで一番おいしく感じたので、それ以降僕は「もう一度あのコーヒーを飲みたい」とゾンビのように街を徘徊してコーヒーを探しまわったのです。スーパーにいってコロンビアを探したんだけど、意外とおいていない。っていうか、全くおいていない。何軒も周ってみたけど、「ブレンド」とか「オリジナル」とかばっかりで、コロンビアはどこにも置いていない!

やはり我々緑茶の国ではコーヒーはそんなに簡単に手に入らないのかと少し諦めかけていたところ、"KALDI" の看板が目に飛び込んできた。あー!ここにコーヒー豆あるやん!というか、コーヒー豆が欲しいなら、コーヒー専門店に行けばいいって話なのに、なんでスーパーを徘徊しているんだと自分に突っ込みを入れながら店内に入っていった。

駅中の小さな店舗だったので、種類はそれほど多くなかったけど、あった!探し求めていたコロンビアさん!!さっそく店員のお姉さんに「こ、コロンビアを200gください!」と伝えると・・・

店員「はい。ツキですか?

いや、素人なんで、いきなり専門用語的なことを言われても知らんです(笑)。こちとらコーヒー豆を買うのはたぶん人生で2回目くらいですよ。不意打ちでそんなことをいわれると「つ、つき??」ってパニックになってしまいます。でもまあ、コーヒーを買う状況を考えてみて、豆をそのまま持って帰るか、お店で豆を挽いてもらうかの2択だから、きっとこの姉さんは「YOUは豆を挽きたいのか?」って問うているんだろうと思って、動揺を隠しながら…

僕「豆を挽いてください」

店員「かしこまりました。ツキですね。」

・・・どうやら「ツキ」っていうのは豆を挽くことであってたみたい。でも、なんで「挽く」ではなくて「つく」んだろう。お米みたいだなあ。この辺のことはおいおい勉強していきましょう。今回はコーヒー豆を買ったということがすごいですよ。いつもはスーパーの袋に入ってるやつしか買っていないし、その前は K-CUP のやつ (一般名称はなんていうのかな??) しか買ったことなかったし。

家に帰って、食後にさっそく封を開けて飲みます。コーヒー依存なので、寝る前だろうが平気で飲んでしまうのです。封を開けて、慎重に豆をフィルターに移そうとして…

ダバーー!!

なんか勢いよく出てしまい、フィルターにコーヒーがてんこ盛りになってしまった。計量スプーンを使えばこんな悲劇は起こらないんですけど、「できるだけ洗い物を増やしたくない」という気持ちが勝ってしまい、袋から直出ししてしまいました。

気を取り直してお湯をそそいで、お目当てのコーヒーのできあがり!さて、お味はいかがでしょうか・・・

・・・うん、おいしいけど、あの時ほどではないな・・・

そう、おいしいんだけど、何かが足りない気がする。いったい今回と前回で何が違うというのだろうか?
 1. そもそも豆が違う
 2. ティファールでお湯を注いだのがダメだった
 3. 飲む直前に豆を挽いていない
 4. 店で飲んだときの "いい感じ" の雰囲気がない

なんかファクターがいろいろあってどれが原因かわかりませんな。とりあえずまたあのお店に行ってもう一度飲みなおしてみようかな。