茹で蛙の盆踊り

茹で蛙の盆踊り

アラフォーサラリーマンが、まぬけな子育て話などをお届けします

初報酬: 616円

初めて労働をしてお金をもらったのはいつだろう?あまりに昔のこと過ぎてはっきりと思い出せないけど、たぶん、10代の終わりごろにホームセンターでバイトをしたときかなあ。このときは、なんでホームセンターでバイトをしようと思ったのかなあ。たしか、「自分にはあれもこれもできない」と勝手に決めつけて、自分でもできそうな楽そうなバイトを選んだような気がする。10代にしてこの考え方はまずいな(笑)。

ここでの初給料はたぶん数万円くらいだったと思うけど、この金額をみても一切感情が動かなかったと思う。「嬉しい」とも、「やったー!」とも思わなかったし、逆に「こんなに少ないのかよ」といった負の感情もわいてこなかったように思う。これは一番ヤバい状態ですな。正の方向にも負の方向にも感情が動かないとは。無感情はそれだけで悪だわ。
もらったお金で何が買いたいというわけでもなく、いったい何にそのお金を使用したのか覚えていないな(笑)。こうやって書いてみると、いったい僕はなんなんだと自分で突っ込みたくなってくるな。無気力無感情で浮遊し続け、とりあえずバイトをやってみるものの、そこからの報酬に関して何も感じずに日々を過ごすだけ。これは10代にして人生終わってるなあ!
まぁ、そんな感じでお金をもらっても「通帳の数字が増えたなあ」くらいにしか思わなかったわけです。昔みた織田裕二主演のドラマ「お金がない」の主人公みたいに給料をもらって一喜一憂してみたい!!
今回、Lancersで初めてライティングの案件をやって、無事に報酬が入ってきました!その額なんと616円!!

おまえのライティングの価値は616円だ!!



電車代で片道168円使っているので、実質いくらの報酬になるかは考えてはいけない(笑)。616円もらっても、現金化するときに手数料で500円くらい搾取されるので、実際に手元に残るのは116円!!なんということでしょう(笑)!さすがにブラック企業でもこんな搾取はしないだろうな。でも、でも、時給100円以下のこんな状況でも、僕は今までもらったどんな報酬よりもこれが嬉しかった。もっというなら、お金をもらって初めて感情が動いた!30過ぎて初めてって、ちょっと笑ってしまうなあ。でも、これは正直な話である。これまでいくら給料をもらっても、全くなにも感じだことがなかった。ボーナスをもらっても、なんだかいつも他人事のような気がしていた。そう「別にこれは自分の力で稼いだ金ではない」っていう冷めきった感じが自分の考えの底辺に流れていたように思う。
何をやったとしても、それは結局のところ、本当に独力で稼いだ金ではないような気がしていた。会社に入ってからも、ペーペーには一切権限はなく、与えられた仕事をこなすだけで、別に自分じゃなくてもいいことばかり。なので、自分で稼いだという実感がわかなかった。そりゃやるべきことはできるだけちゃんとやろうとするんだけど、いつも空虚感に襲われていたような気がする。

今回の案件は、僕が何か仕事をして初めて人から「ありがとう」と言われて、そして報酬までもらった。こんなことは今までなかったから僕にとっては感動ものだった。給料や身分が安定しているというだけの理由で自分の生き方、働き方を決めてしまってはいかんなと思いましたよ。自分がいったい何を欲していて、何に喜びを感じるのか、ちゃんと向き合う必要があるなあ。こんなことは10代20代のうちにやっておけっていう話ですけど、案外むなしく人生を過ごして大切なことを置き去りにしてきた人って多いんじゃないかなぁ。僕はそんな感じで30年以上生きてきてしまったけど、今は猛烈に反省しているわけです。そんな僕が更生(?)しようと努力をして、ブログなりなんなりで発信していけば、もしかしたら誰か一人くらい心を動かすことができるかもしれない。たった一人でも、誰かの助けになったり、役に立てればそれだけで十分に価値のあることだと僕は思う。