茹で蛙の盆踊り

茹で蛙の盆踊り

アラフォーサラリーマンが、まぬけな子育て話などをお届けします

酒断れた!

さてと、寮の飲み会が終わって無事に家に帰ってこれましたよと。生まれてこの方、寮ってもんに住んだことがないから、みんなと帰る方向が一緒というのはなんだか不思議な感じがする。学生時代ですら寮なんて入ったことないのになあ。

今回の飲み会場所は駅前商店街の漁民(仮名)という居酒屋。こういう居酒屋チェーンでの飲み会は5年ぶりくらいかなぁ。コロナ以降は飲み会そのものがほぼ皆無になっていたっけか。金曜日でもお店にはそんなに人がきていないようで割と静かだった。これは、コロナのせいなのか、それともここがシャッター街でそもそも人気がないからなのか、どっちなんだろう。昔は(5年前くらいの記憶だけど)、日本の居酒屋って金曜日ともなると下手したら店に入れないくらい混んできたような気がするけど、コロナのあとは状況が変わったのかしらん。

店の前で後輩の角谷(仮名)くんとたまたま鉢合わせた。いや、同じ店に行くんだからたまたまじゃなくて必然か(笑)。お店の中は家族客も入れる仕様になっていて、やたらと広い部屋が貸し切りになっていた。最近の居酒屋って子供でも来れるようになっているんだと感心した。部屋の半分は子供のプレイルームみたいで、居酒屋っていうよりは託児所ですよ。まあ、今回はおっさんしかいないわけなんだけど。
みんなの服装をみてちょっと驚いたんだけど、「あれ?ひょっとして在宅で仕事してる人が多いの??」と。スーツを着ているのは数人で、あとはみんな私服。会社からの距離を考えると、一旦家に帰ってお店に来たのでは間に合わないから、みんな在宅で働いていたんだねえ。たしかに、日本に帰って来てからなんかオフィスに人が全然いないなあと思っていたけど、そういうことですか。ちなみに、うちの部署はコロナとか関係なく異様に出社率が高いのは何故なんだろう??営業とか開発は全く人が会社に来なくなってしまったというのに。

さて、人が集まっていよいよ飲み会スタート。ここでちゃんときっぱりと酒を断らなければ、僕の2年半の断酒が水泡に帰してしまう!!これまで一滴も、ただの一滴も酒を飲まないでやってきたのに「まあまあ、柏さん、今日は主賓だから飲んでもいいでしょ?」みたいなノリで台無しにしてはいかんのですよ。絶対に断らなければ…!!!

小室さん(仮名)「えーと、ビール以外の人はいないですよね??」

な、なに!??なんでそういう訊き方をするよ、小室さん!!ふつう、そこは「みなさん、ビールでいいですかぁ?」とかじゃねえかい?「ビール以外の人はいないですよね?」ってきかれたら、もうそれはいない前提じゃないっすか(笑)??ビール以外の人間はあなたのまさに目の前におりますよ。でも、その人間はいわゆる超繊細さんってやつだから、そんな「おれ、ビールいらんすわ」なんて言えるわけがねぇええ!!
っていうのは心の叫びなわけで、こんな僕の思いはもちろん届きませんね。はい、ということで、きちゃいました…ビール!!キンキンに冷えたビールがたくさんテーブルに届きました。もうそれだけでも僕としては「マジ勘弁してくれ」状態なのに、畳みかけるように…

「じゃあ、柏さん乾杯の音頭おねがいします!!

って、なんで僕に振るんだよ!!この会にいる中で、もっとも酒を飲まない男だよってさっきから何度も言っとるやろうが!!(心の中でさ!)
まぁ、断れませんよ、だって繊細さんだもん。

僕「えー、今日はなんか雹とかひどかったみたいっすけど、なんかあれな感じでいい感じにお酒飲みたいなみたいなアレですけど、えーと、まぁなんていうかビール日和的な雰囲気もでているわけで、あー、カンパーイ!!

もう無理やり乾杯って叫んで、みんなと杯をぶつけるだけぶつけて、なんか「飲んでる」風な勢いだけで乗り切ってやろうという作戦に出たわけです。ベーゴマよろしくジョッキをガチンガチンぶつけて、「うぇーい!!」っていう雰囲気のまま一切口をつけないで杯を下ろすぅぅう… 完璧… なはず…!!と思ったその直後やつの声が…

松下さん(仮名)「あれ?柏さん、まだ禁酒続けてるんすかぁ??」

ちょっ、お前!!それバラすなって!!彼は駐在時代に一緒に働いていて、僕が酒を飲みまくっていたときから、僕が断酒を始めたことまですべて知っている存在。そんなに早くみんなにバラされてしまうとは予想していなかった。これは完全に誤算だった。
アメリカでは日本みたいにお酒を飲む文化も、相手にお酒を強要する文化も基本的にはないから断酒がしやすかったけど、ここはお酒の国、日本ですよ??「自分、酒やめたんで」なんていう理由が通るわけないじゃないですか。こんなこと言ったって、「いやいや、またそんなこと言っちゃってー。まぁまぁ今日は飲みましょうよ?」って言われるのがおちですよ。だから、今日は体調が悪いとか、薬を飲んでいるとか適当にウソをつこうと思っていたのに、そんなに早々に曝露されちまうとは…!
あー、もう駄目だ。絶対に酒を飲まされる。あー、これまで2年半の断酒がー・・・って半ばあきらめかけていたらー

小室さん「あー、そうなんだ。ごめんねー、ビールしかたのんでないや。なに頼む?」

・・・!??小室さん!?めっちゃいい人やんか!!さっき心の中でダメ出ししてごめんなさい!あなたのことを勘違いしておりました。悪かったのは他人の目を気にしすぎて言いたいことも言えないこの私めにございます。伏してお詫び申し上げます。。

はい、完全に自分の思い込みでした。最近の人は結構断酒にも理解がありますね。ありがたかったです。というか、絶対断酒には理解ないだろうって思っていたのは「だって過去の自分がそうだったから」っていう、なんとも愚かな思い込みです。昔の僕は結構みんなに酒を勧める質の人間だったので、「みんなもそうだろう」って勝手に思い込んでいたんですね。
ただ、僕が断酒している経緯を話すのは説明がなかなか難しいので、「今後お酒を一滴でも飲んだら離婚すると妻に言い渡されているので」とか適当なウソをつきました。こういうことを話すとみなさん「あー、なるほどね」っていうけど、いったい何がなるほどなんだって思う(笑)。そんなによくあることなのか(笑)!?
あとは、「これ以上お酒を飲むと警察沙汰になるかもしれないので、お酒を飲むなと言われて…」ってちょっと神妙な面持ちでいうと、「あー、なるほどね」って。いやいや、なにも「なるほど」じゃないって!!僕はそんな「なるほど」っていわれるほど反社会的な生き方はしていないはず・・・・!!

この後、僕の過去の素行 (悪行?) を知る人からは「本当にお酒もたばこもやめちゃったんですか?」なんてきかれることもありましたけど、今日も一滴もお酒を飲まずウーロン茶だけでやりきりました。
家に帰ってからうちの妻にドヤ顔で「今日は飲み会だったけど酒飲まなかった!えらいやろ!」って報告しましたけど、まあ、妻はそもそも下戸なのでこの偉業がどれほどすごいことかわかりますまい。

さて、次は取引先との飲み会でどうやって角を立てずにお酒を断るかですな。うん、混んミッションはなかなか難しい。もういっそこの世の中からエタノールなんぞ消えてしまえばいいのになぁ (工業用を除く)。