俺のゲゲゲの鬼太郎ではない
ゲゲゲの鬼太郎は言わずと知れた水木しげる大先生の代表作である。
僕も小さいころには鬼太郎をたくさん観たもんです。90年代くらいは夏休みの午前中にたくさん再放送されていたような気がします。
僕が見ていた鬼太郎は "3期" のようです。鬼太郎の声優さんはアンパンマン (戸田恵子) で、目玉のおやじはあの甲高い声の人 (田の中勇)。これが僕の中での「ゲゲゲの鬼太郎」なのです。
最近、Netflixでゲゲゲ鬼太郎が配信されているみたいで、うちの長男がそれにはいって毎日タブレットにかじりついて観ています。
僕はそれをちらっとしか見たことがないんだけど、音声とかから察するに、だいぶ僕の知っている鬼太郎とは違っているみたい。
まぁ、息子と僕で30年も離れているから違って当然ですな。
ご、悟空・・・??
まずびっくりしたのは、息子がゲゲゲの鬼太郎を観ているはずなのに、なんか孫悟空 (野沢雅子) の声が聞こえてくる・・・
最初は気のせいかなって思ったけど、なんと目玉のおやじが悟空になっているじゃないか!!
僕はドラゴンボールど真ん中世代なので、"野沢雅子 = 悟空" という強烈な刷り込みがあるんです。
小さいころの刷り込みってやつは洗脳並みに強力なもので、何の役で聞こうと「野沢雅子は悟空!」っていう反射が起きちゃうんですよね。
野沢雅子の声を聴いた瞬間、自動的に「オッス!オラ悟空!」って頭の中で再生されてしまいます。子供のころの刷り込みったぁ怖いもんです。
猫姉さんとな・・・?娘じゃねえのかい??
これも驚きましたねえ。僕は実際にゲゲゲの鬼太郎を観ていないんですけど、何度も息子の観ているタブレットから「猫姉さん」って呼ぶ声が聞こえてくるんです。
うちの息子も「猫ねえさん(はーと)」って呼んでいて、最初は何か勘違いしているなって思っていたんですけど、どうやら本当に娘じゃなくて姉さんらしい。
昔のゲゲゲファンからすると「猫娘」のつもりで30年やってきていますから、今更姉さんにジョブチェンジされるとちょっとしたショックです(笑)。"娘" と "姉さん" では結構差がありますわね。
娘から姉さんにちょっと出世 (??) したと考えればよいのかな。なんだか背もちょっと伸びてる感じだし。娘からセクシー路線よりにしたのかな。
必殺!霊丸!!
アニメの必殺技って、子供のころは絶対に真似しますよね。もう何が楽しいのか今ではわからなくなってしまったけど、エンドレスで同じ技を繰り返しますよね。
最近で言えば、多くの子供たちが鬼滅の刃の「なんとかのたちー!」みたいな感じで真似していたんじゃないかしら。
うちの息子もご多分に漏れず鬼太郎の技の真似をしています。しかもめっちゃ嬉しそうにたくさん技を繰り出してきます。
息子「髪の毛針!!」
僕「痛い痛いー! (おー、懐かしいな)」
息子「リモコン下駄!!」
僕「あー、やられた! (令和でもリモコン下駄は健在ですか)」
息子「指鉄砲!!」
僕「・・・!??霊丸じゃね???」
人差し指を相手に向けて、親指は天に向ける。
そのポーズ、それってまさに幽々白書の霊丸そのものじゃない??
90年代のジャンプ黄金期に子供時代を迎えていた僕としては、あのポーズはもう霊丸にしか見えないんですよ。
調べてみると、たしかに水木しげる版のゲゲゲの鬼太郎に指鉄砲というのはあったらしいですね。
水木版のは結構気持ち悪くて、指がそのまま「すっぽーん!!」って取れて標的に向かっていくらしい。
しかも、いくらでも無限に指が生えてくるとか・・・ 鬼太郎、結構気持ち悪いな・・・
鬼太郎が霊丸をパクったのかと思いましがけど、時系列的にはー
水木版指鉄砲 >> 幽白の霊丸 >> 最近の鬼太郎の指鉄砲
といった感じでしょうか。
水木先生にインスパイアされて幽白の霊丸が生まれた可能性もありますな。
それはちゃんちゃんこのことかい??
次の必殺技はいったい何が繰り出されるでしょう??
息子「Raymond!! Jan Django!!」
僕「レイモンド?ジャンジャンゴー???何それ?ちゃんちゃんこのこと?」
息子「違う!ジャンジャンゴー!」
アメリカにいた期間が長かったせいなのか、なぜかここでちょっと謎な発音が挟まってきました。
たぶん「ジャンジャンゴ」は「ちゃんちゃんこ」の聞き違いでしょう。ではいったいレイモンドは誰よ(笑)??
調べてみたら正解は「霊毛ちゃんちゃんこ」のようです。
なんだ、「レイモ―」って言いたかったのか。これはちょっと難しいね。
鬼太郎のちゃんちゃんこが幽霊の毛で編まれた特殊なものだなんて知らないですわな。
そして、息子にとってはちゃんちゃんこも謎な服だろうしね。
それにしても、「レイモンド、ジャン・ジャンゴー!!」って誰だよ(笑)!
世代を超えて
30年も世代差があるといろいろと変わるものですね。
今回のはくだらないネタだったけど、でもこういったことも実際に息子と触れ合ってみないとわからないもんです。
もう自分の知っている鬼太郎さんは、過去の鬼太郎さんなんですね。
鬼太郎を通して自分も年を取ったもんだと実感しました。