数ヶ月前までは割と真面目に英語のレッスンなんぞをやっていましたけれども、この数ヶ月、忙しかったり、生活環境があまりにも変わりすぎたりして、お勉強をかなりサボっていました。
これはいかんなということで、そろそろ勉強を再開します。
とはいえ、幼い頃から勉強のできない頭の悪い人間なので、まともに机にかじりついて長時間我慢することなんてできやしません。
単語を覚えるのもダメ、長文を読むのもダメ、問題を解くのもダメ。ダメダメづくしでございます。
そんな僕が唯一ハマったのが、英語の発音です。(あと、最近になって英語でひたすら駄文を書くというのにもハマってます)
発音は英語嫌いの僕でも楽しめるものです。
ものすごく天邪鬼な性格なので「英語がかっこいい」とか「ネイティブみたいに話したい」とかいう憧れは残念ながら全くなく、その代わりに「なんでこんなけったいな音をだすんじゃ?」っていう好奇心から英語の発音を楽しんでおりました。(おります。)
日本人的な感覚からいうと、英語の発音はあまりにも不自然というか、「なんでわざわざそんな発音するよ?」って思いません?僕はめっちゃ思っています(笑)。
同じ霊長類が出す音とは思えない。スペイン語とか、イタリア語ならまだわかります。開口音が多いので、頑張れば日本人でも発音できるかなって思います。
ただ、英語はどうあがいてもムリでしょう。あのトリッキーな発音は無理ですって。
発音にハマったわけ: 発音が訛っているんじゃなくて、そもそも間違っていた
ここからは僕の恥部をさらけ出していくのですけど、たぶん普通にちゃんと勉強していた人にとっては「お前、大丈夫かよ」ってな感じのことです。
僕が英語の発音にハマったわけ、それはとある気づきがきっかけでした。
その気付きの前まで、完全に勘違いをしていました。自分の音がネイティブに全く伝わらないのは、自分の英語が日本語訛りだからではないかと。
自分は日本語訛りの英語をしゃべっていると勘違いをしていました。
これはとんでもない勘違いだったと気づくのに僕はかなり時間を費やしていまいました。
僕は訛っていたわけではなく、そもそも英語の発音が間違っていたのです。つまり、訛り以前の問題だったのです。
かなしいかな、訛っている英語というレベルの更にもっと手前の方におりました。
特に、母音の使い分けが壊滅的にひどかったと思います。
不思議なもんです。末法レベルで発音を間違えていたのに、それにずっと気が付かなかったんですから。世も末ですよ、ほんとに。
この辺のネタはいくらでも書けそうなので、そのうち小出しにしていきたいと思います。いかに僕の英語レベルがひどい有様か、たくさん嗤ってもらえると思います。
英語の発音にハマったわけ (その2): 英語は音声変化が激しすぎる
英語は前後の単語の音の影響を受けるので、音がリンキングしてしまうことは、知識としては知っていました。
例えば、one of の場合だと、n が次に続くof の母音に引っ張られて、無理矢理書くと wannov みたいなの発音に変化しますね。
of は、日本語でその音を書き表すと「オブ」ですけど、必ずしも f は有声音化されるわけではなくて、後に続く音にやっては無声音化されてしまいますね。
こらくらいのことは流石にこのアホウでも知っておりました。知っておりましたけれども、僕が言いたいのは「アメリカ人発音変えすぎじゃね?」ってことです(笑)。
冗談抜きで昔は How are you doing? すら聞き取れなかったです。何度聞いても、H と D の音くらいしか聞こえない!
Netflixでアメリカの作品を見るときも、なんて言っているか聞き取れないから、スクリプトを見返しながら何度も何度も同じシーンを聞き返すんですけど、スクリプトがあっても聞き取れない!(これには、うちの妻がかなりうんざりしていました。「はよ先に進まんかい!」って)
何故聞き取れないんだ!ってずーっと思っていました。
で、ある時やっと気がつきました。
「聞き取れない」んじゃなくて、そもそも「そういうふうに発音していない!」
もっと早く気がつけばよって話なんですけど、よもやそんなに文字と発音が乖離するなんて想像しておらんかったのです。
この音声変化、特にリンキングと音の脱落は日本語にはそれほどないのでなかなか気が付かなかった。
例えば、hot っていう単語の場合は t の音が脱落する可能性が高いので、聞いてるこっちとしては「 “ホッ” ってなんですか?」ってなるんですよ (たぶん英語の得意な人はこうはならない)。
カタカナで「ホッ」って書きましたけど、hの音は日本語と違うから表現できませんね。僕の感覚では、日本語の「ほ」の0.5秒前から発音が始まっているような。
「なんでこんなに音声変化するんだよ!」っていう怒りの感情から始まり、気がついたら英語の発音にハマっていました。今でも思いますけど、本当に奇妙な言語だと思います。
口の形じゃないんかよ!
よく「舌をかんで~」とか、「口の形はこうして~」とかいわれます。
これって、確かにそうなんですけど、でも、「本質的なところはそこじゃねぇよ!」ってすごく突っ込みたいです。
たとえ、我々日本人がネイティブと同じような口や下の形をしたとしても、ネイティブと同じような音は絶対に出せない!
そもそも根本的なところが違っているから。
最近はこの辺のことをいう人が増えてきたと思いますけど、僕が中学生くらいのときはあんまり聞いたことがなかったと思います。おかげでえらい苦労をしておりますけど。
僕なんかは頭が悪いからいつも「いったい何が違うんだろう?」ってずーーっと疑問に思っていました。
ネイティブの人も、日本人と英語話者の根本的な違いが分かっていないから、口とか舌の位置しか言及しないひとが多いんですよね。ちゃんとTESOLとかもってる人じゃないと、ネイティブから習う意味ってあんまりないような気がする。
日本人から英語の発音を習う
あまりにも英語の発音を間違えているということに気がついてこれは早くなんとかせんといかんと思い、本を買ったりYouTubeで発音の動画を見たりしました。
最近は本当に質の良いものがたくさんあるものです。
僕の場合は、独学でやるのはちょっとキツイなと思い、オンラインレッスンで教えてもらうことにしました。
ここでT先生がすごく良い方で、2年くらいずっと教えてもらっています。
この先生から色々と教えてもらって、さらに自分の発音が間違っていたことにたくさん気がつきました。
発音を勉強してよかったなぁと思えるのは、英語の音声がかなりクリアに聞こえるようになったことですね。
それまでは、英語の音なんて、ニュースのような割とハッキリとした音のものでも単なる雑音にしか聞こえませんでした。
それがちゃんと音のツブがわかるようになったので、これは感動ものでした。やっと自分も普通の人に近づいてきたと(笑)。
ただ、音が判るのと、内容がわかるのは別問題です!
音声知覚の後の意味理解はまた別の能力が必要なので、それはそれで勉強をしないといけないですね。
レッスン再開!
英語の発音の勉強はいいことしかないと断言できますけど、ここ最近バタバタしていてずっとなおざりにしておりました。
数ヶ月ぶりにレッスンを再開してみましたが… 結構音が出なくなっていますね(笑)!
さすが、退化するのは早いもんです!!これはまた勉強しなおさないといけないですね。
中学生の僕にいいたい。悪いことは言わんからまずは発音だけはマスターしておけ
タイムマシンがあったら、中学生の自分にいいたいですね。
騙されたと思って、文法よりも何よりもまずは発音だけはしっかりマスターしておけと。
発音の基礎さえ押さえてしまえば、あとはどんな状況でもそれが役に立つから。
発音をマスターしておくっていうのは、実はものすごくコスパのよい勉強法です。(っていうのを昔の僕は知らなかった・・・)
単語を覚えるときも、長文を読むときも、シャドーイングをするときも、全てにおいて発音の知識が活きてくるので、無駄になることが一切ない!
言語の基本は音ですね。音が全ての基本です。
「3ヶ月で発音をマスターする」なんていう人がいますけど、そんなことできるのかいなと僕は懐疑的です。
発音も武道と同じなので、何年もやって、きっちりと基本の型を身につけないといけないですね。人間なので、促成栽培的にはいかないです。