先日、びーとるランドという甲虫専門のテーマパーク (テーマパークっていう表現でいいのかな) に行ってから、5歳児の長男くんの甲虫熱に拍車がかかりました。最近は寝ても覚めても蟲蟲蟲…カブトムシ、カブトムシ、カブトムシ…
(ちなみに、"ムシ" って言う漢字は常用漢字の虫よりも旧字体の蟲って方がキモさが出ていていい気がするする。虫はキモい成分が足らんですな。蟲の方が「うじゃー!うぎゃー!」っていう雰囲気が出てるね。本題じゃないけど、日本の常用漢字とチャイナの簡体字ってやつは、ホントに取り返しのつかん文化破壊をしちまいやしたね)
そんな虫ボーイに何冊か昆虫図鑑やら昆虫の絵本を買ってあげたところ、なかなか真剣に読んでくれます。いや、でも読まされることの方が多いのかな(笑)?
昆虫図鑑のカブトムシのページを読み聞かせていました。カブトムシと言えばやっぱりあの立派な角が象徴的であり、子供の憧れです。角のの使い方について説明していたら、図鑑に「どうしてケンカするのかな?」と書いてあるじゃありませんか。
「じぶんでよめるこんちゅうずかん (成美堂出版) P. 11」
これに息子が反応して、感慨深そうに
どうしてみんなケンカしちゃうの?
と訊いてくるのです。これに答えるのはなかなか難しいです。
うーん、そうだねぇ?なぜ我々は争わないと生きていけないのかねぇ?なぜそういうことになっているのかはわからんけれども、自然界も人間界も、誰かから何かを奪わないと生きていけないんだよ。自分を守るために、誰かから奪うために、戦わなきゃあかんのだよ。パパも、資本社会社会という争いの最中にいて、資本家から収奪されているんだぞ!どこにいったとて、我々は争いから降りることはできんのよ。
なーんてことをぶつくさ言っていたら、5歳児くんはこう言うのです。
なんでみんな仲良くできないの?「ごめんなさい」って謝って、握手すればいいんだよ!!
おー、なんて模範解答なんでしょう。そうです、ちゃんとみんな謙虚な気持ちになってお互い歩み寄ろうとすれば世の中から争いごとはなくなるはずなのです。5歳児でもわかることが、穢れた世の中にどっぷりと浸かってしまうとわからんくなってしまいますな。これは息子に勉強させられた感じですね。
そうだよ、虫握手すればいいんだよ!!
む、虫握手とな…??なんだろう、平和的な握手が虫の鉤爪でめっちゃ痛そうな響きに聞こえてしまう。
まぁまぁ、握手とハグがあれば世の中丸くおさまるのです (たぶんね)。ラブアンドピース!
しばらくしてから息子がぼそっと呟きました。
ケンちゃんも虫バトルやりたいなあ
…!?なんですと?お前はさっきまでガンジーよろしく非暴力を掲げて世界平和に貢献するような感じやったやん!さっきまでのアレは何?理想は理想ってかい?それともあれかい、ケンカとスポーツで枠組みが違うっていうこと?
所詮子供は子供よぉ。まだまだ正義や倫理を構築するには100年早ぇぜ、息子よ。
メロンアイス (のカップ)
話は変わります。コープで買ったメロン味のアイスについてです。子供のころ、うちの母親がコープをやっていて、夏になると6個入りくらいのメロン味のアイスをよく買っていました。別にあれがうまかったとか、好きだったっていう思い出はないんですけど(笑)、まぁ、きっと母親が好きだったからよくうちにあったんでしょうね。
この前冷蔵庫を開けると同じものが入っていました。なんと、30年経ってもまだあったのか、お前は!!ちょっとこれには驚きですね。思い出に耽りながらパクリと食べます。うーん、この味!やっぱり不味くはないけど、特段うまくもない!偏差値55くらいの味!「自ら進んで買うことはないけど、家にあったら食います」くらいの味。懐かしいね。
うちの長男くんはこのメロンアイスがめちゃくちゃ気に入っているようです。いや、正確にはこのアイスの容器の方かもしれんですね。メロン型のカップの中にアイスが入っていて、ちゃんと蓋も付いていて、形はメロンそのもの。↓このベイビーがしゃぶってるやつです。
最初、息子がこの容れ物を集めているとはつゆ知らず、ゴミの日に捨ててしまったら烈火の如く怒りました(笑)。子供ってこういうことあるよねぇ。子供にとってはあれがかけがえのない宝物なんです。
それ以来、メロンの容器をまるでドラゴンボールのように集めては大切にしております。
そんな息子と一緒にお風呂に入った時のこと、息子はニコニコというか、若干ニヤつきながらこれまでためたドラゴンボールもといメロンカップをしこたま風呂に投入しました。柚子風呂ならぬ、メロン風呂?柚子風呂なら健康によさそうだけど、こっちはただのプラスチックの容器だから、健康増進作用は皆無!若干風呂が狭くなるくらい。
風呂に入っておもちゃで子供と遊んでいると自分が幼かった頃を思い出しますねぇ。子供のころはどうしようもないことでもキャッキャと喜んでいたなぁ。そんなことを考えていたら、思考まで退行していったのでしょうか、メロンカップの蓋を目にはめて「メロンマン」的なことをやってしました。メロンマンったらなんだって言われても、それは知らんです(笑)。即興のヒーロー的なやつです。これが息子には大ウケでした。子供っていいですよねぇ。くだらないことでも無邪気に笑えるんだもん。僕なんかはここ10年、20年くらいはテレビのバラエティ番組とかがつまらなさすぎて見られない。番組がつまらないんじゃなくて、多分自分の心が硬直してしまっているんだと思う。何にでも笑える力ってのは大事なもんです。何事も「面白がる」ってことが大切ね。
ちなみに、息子が大笑いしたメロンマンはこちら↓ これで笑えたら子供のような柔軟な心あり。笑えなかったら心の老化が始まっているかも!
決して自分のブログがつまらないとか自省方向には話を持っていきません!「俺の笑いがわからない方が悪いんや!まだ時代が追いついてへんだけや!」的な感じで。笑いの道を極めるのは厳しいですな。いや、まあ、ガチで笑いを取りに行くようなブログではないですけれども。