茹で蛙の盆踊り

茹で蛙の盆踊り

アラフォーサラリーマンが、まぬけな子育て話などをお届けします

お土産をもらう人よりも、あげる人のことを考えるのが大事なのさ!

タイトルからして「何言ってんだこいつ」って感じだと思いますが、それは正しい感想ですね。僕もそう思いますもん。普通は、お土産は、それを受け取る相手のことを第一に考えにゃいかんのですけれども、なぜかそうならないこともありますわね。社会ってのは不思議なもんです。※フィクションですよ!!

とある会社の中堅社員くんは、サプライヤーの工場見学に行くことになったらしいです。その人だけでいけば、別に何の問題もない工場見学ですが、今回は会社の役員まで一緒に行くことになったそうです。

手ぶらでは訪問することはできませんので、手土産を用意しなければいけません。さてはて、これがなかなか悩ましいところ。工場にいくので、出来るだけ数の多いお菓子が好ましいです。ヨックモックは美味しいし、数もたくさん入っているので、工場の人達への差し入れにはピッタリなんですけど、もしこれをやっちまったらお偉いさんになんて言われるか分かったもんじゃありません。「てめぇ!俺にヨックモックなんて渡させる気かぁ!?コラァ!」って言われるのは火を見るより明らかです。そう、貰い手よりも、渡し手が気持ち良くなることを考えなければならない… あー、アホらしい(笑)。

まぁ、こんなことはどこの会社でも起きていますよね。社員が外ではなくて、社内の方ばっかりみている状況。狭い世界に閉じこもってしまうと、内輪だけで上手くやれればそれでいいという話になってしまいますね。こういうのが行き過ぎると、不正や、隠蔽が起きるんでしょうなぁ。

まぁ、そんなこんなで、その人は「お客さんが喜ぶもの」ではなくて、「お偉いさんが渡したいもの」を必死で考えにゃいかんのです。これはなかなか難しい。赤子と地頭と上司には勝てんもんです。だいたい、何を選んだところで絶対に、100パーセント、間違いなく、何か文句を言われたり怒られたりケチをつけられます。学生時代だったら、4択問題の内、必ずどれか1つは正解があったもんですけど、これが社会人となると、選択肢の全てが間違いというありえん状況が普通にありえてしまう。こうなると、何かいう前から「すみません。そうですよね、思慮が足りませんでした」という練習をせにゃいかん。Aを選べば「バカか、Bに決まってんだろうが」と怒られ、Bを選べば「バカか、Aに決まってんだろうが」と怒られる。こんな問題が受験で存在したら一大事ですよ(笑)。

その中堅社員は百貨店に行って、お菓子屋さんをみて散々悩んだそうです。和菓子にするべきか、洋菓子にすべきか… とりあえず、水菓子はダメだな。ある程度日持ちするものでないとあかん。そうなると、せんべいとかクッキーみたいな焼き菓子か。うーん、どうする?洋菓子を選んだら「なんでこの場に洋菓子を選ぶんだよ、馬鹿野郎が!」っていう謎な罵声が飛んでくるかもしれん。ならば、和菓子??いやいや、これはこれで何か言われるな。では、和菓子屋が出してる洋菓子にすればいいんじゃね??

っていう、不毛な検討を繰り返して、この中堅社員くんは吉兆の季節限定のクッキーを買ったそうです。これが正解というわけではないですね。これはこれで「こんなもの選びやがって馬鹿かてめぇは!」と怒られるに決まっているのですが、まぁ、多分失点は低い方でしょう。超絶減点法な社会なので、加点されることなんてありえませんね。いかに減点の幅を少なくするか!(ああ、この考え方が会社を、ひいては日本社会を衰退させていく…)

さてさて、この中堅社員くんの出張は無事に終わるでしょうか?

まとめ

いやー、実に不毛で無意味ですな。この中堅社員は早く見切りをつけて会社を辞めちまった方がいいよねぇ。こんなところで何年もへーこらしていても意味ないなぁ。

今の30代、40代って、上の世代よりも遥かに疲弊していて、いつもみんな疲れきってるよね。昔なら、どんなに理不尽なことがあっても給料は上がったし、そもそも社会全体が上向きだったからなんとなく、ほんわかとした夢のようなものはあったと思う。それが今ではその夢まで取り上げられちまっているもんだから、もうみんなゾンビみたいな顔で通勤電車に乗るしかないですわなぁ。何のために仕事にいくのか、何のために生きているのかわかんないんだもんねぇ。そりゃあ無理もない。

意味のない日々をやり過ごして歳をとっていくことに耐えられんですわね。このままでいいのかとみんな思いながら悶々と過ごしているよねえ。かと言って、夢もなければ、やりたいこともないってのが大半ですね。僕もその口です。

ただ、ものすごく危機感はあって、このままサラリーマンをしておったらいかんなと思うわけです。いくら惨めな生活をしてでも、自立せにゃいかんと。それこそ、たとえ家族に迷惑をかけることになっても、サラリーマンは早く辞めなければいけないと思う。これは家族を持つ人間としては最低な考え方だけど、でも、それでもさっさとサラリーマンに見切りをつけないとダメだと思う。

金銭的に家族に辛い思いをさせるのと、何の目的もなくゾンビのような姿を子供にみせる日々を続けるのとでは、果たしてどっちがよいだろうかねぇ?たとえ金銭的に辛くとも、「俺はちゃんと自力で生きている」と息子たちに見せる方が良い気がする。

この前息子に「ケンちゃんは虫博士になるけど、パパは何になるの??」と訊かれて何も答えられなかった自分が恥ずかしい。40を前にして、息子に何か突きつけられている気がしますね。さぁ、お前は何になりたいんだ?40年間ためてきたツケをさっさと払いやがれって言われてるのかな。飼われてばかりいないで、ちゃんと自分の人生を生きろ、自分!