茹で蛙の盆踊り

茹で蛙の盆踊り

アラフォーサラリーマンが、まぬけな子育て話などをお届けします

サンタ業務完了

今日は子供たちにとっては待ち遠しいクリスマス。自分も幼い頃はドキドキしながらサンタのことを待っていたなぁ。正確にはサンタっていうか、サンタが持ってくるプレゼントにしか興味はなかったけど。

思春期くらいになると思考が捻くれてくて、「うちは臨済宗だから邪教のイベントなんぞ関係ない!!」なんてうそぶいておりましたけど、いざ自分に子供ができるとそんなことは言ってられない。自分も子供の頃はクリスマスが楽しみだったくせに、自分の子供に「うちは仏教だからキリスト教の行事は関係ないわ」と言うほど私も鬼じゃない。それに、これだけ周りでクリスマスを喧伝されたら「うちにもサンタはくるはず」ってなりますからね。これでサンタが来なかったら社会のことが信じられなくなりますよ。

それに、仏教徒であることと、クリスマス行事を行うことがそもそもそんなに矛盾することなのかと考えると、あんまりそうでもないのかなと。真言宗とかはさておき、禅宗なんかは一神教のように何かを信じるものではないから、そこに他宗教のイベントが入り込んできても、そこまで大きな問題ではないのかな。逆に、キリスト教徒が仏教的な生き方や思考を取り入れたとしても、仏教は何かを信じることを強要するものではないから、まぁそれほど問題はないのかな。日蓮宗とかああいうエキセントリックな教えは、そもそもの仏教の流れからそれているからちょっとアレだけど。

宗教は心の問題だから、生き方や思考に直結するめちゃくちゃ大切なものだと思っているんですけど、妻にこういう話をしても「また面倒くさいこと言ってるわー」となるので、私も最近は理解してきました。私たち日本人には原理原則がないから、宗教の問題なんぞどうでもいいのだと。「なんか楽しけりゃいい!!」これが多分大切なのね。細けぇこたぁいいから、プレゼントもらえりゃいいんだよ精神ですね。「人々の購買意欲を掻き立てて、経済活動回してるんだから何が悪いってんだ!」みたいな感じかしら。

宗教とか面倒なことを考え始めると生きるのがとても難しくなる場合があるので、息子たちにはその辺はちゃらんぽらんになってほしいところです。日本的な宗教に対するいい加減さや節操のなさを身につけてほしい。なんなら、神様と仏様の区別すらつかないくらい宗教音痴なくらいがちょうどいいと思うなぁ。

ということで、我が家でも毎年クリスマスをやっているわけですが、もちろん私はキリスト教徒ではないので宗教色は全くありません。イエスのことをキリストと信じていない分だけ、クリスマスをやることに罪悪感をめちゃくちゃ感じる!いや、でも、そもそもクリスマスなんてそもそもキリスト教なんて関係のないケルトか何処かの土着の民族の祭りだ!なんて言い聞かせながらやるわけです。

昨日は息子(小学校低学年)の希望により「マックのチキンナゲット」がテーブルに並びました。マックのナゲットって、流石にクリスマスに食うもんじゃないだろうと思いますけどね、息子が食いたいというならしゃーないです。

大人にとっては「マックのナゲットごとき食べ物」って感じですが、息子にとっては最高のご馳走だったらしく(普段何を食わせているんだ…)めちゃくちゃハイテンションになって部屋中を駆け回っておりました。ナゲットで狂気できる若さがほしい!

お風呂に入ってから、息子はサンタを降臨させるための "祭壇"  作りを始めました。私が子供の頃は、クッキーと牛乳をサンタにあげるってあんまり聞かなかったような気がするんですけど、最近はクリスマスに関する情報も精度が高くなってきておるんですね。息子も頑張ってクッキーを作っていました。いかに害獣(次男坊)に食い荒らされないようにするか苦慮していましたけど。

卓上の小さいクリスマスツリーの隣にクッキーを置いて準備完了。私にはお供物にしか見えない。

息子は「サンタさん牛乳とクッキーいっぱい食べてお腹壊さないのかなぁ」って結構真剣に心配していました。それは私も思う。各家庭のクッキーと牛乳を食べていたらとんでもないことになるなぁ。

長男作成のクッキー。味はよし

サンタが来ると興奮しまくっている長男を寝かしつけるのは大変です。クリスマスのことはまだ何も理解していない2歳の次男まで感化されて興奮状態。二人ではしゃぎまくりです。

子供の寝かしつけをやっていたら私もすっかり寝てしまったのですが、妻が起こしてくれました。ナイスアシスト。起こしてくれなかったらそのまま朝まで寝ておりましたよ。

押入れに隠しておいたプレゼントを引っ張り出します。長男と次男と妻の分のプレゼントを置いて、クッキーを回収してサンタのお仕事は完了!たまには私のところにもサンタさん来てくれないかねぇ。

学校の時は全然起きないくせに、長男もこういう時だけはちゃんと早く目を覚まします。プレゼントの置いてある部屋に行って、プレゼントを発見して大興奮。しかし、まだ次男が起きていなかったのでプレゼントを開けていいか躊躇する長男。一緒にプレゼントを開けたかったみたいで、そういうところは案外冷静に弟のことを思いやれるのね。私が「次郎はまだ寝ているから先に開けてもいいよ」というと、よろこんでプレゼントの包装をべりべりと破っていきます。そこで息子が一言:「今年のサンタさんのは開けやすいよ!!

よくわかったな、息子よ。ええ、そりゃ去年まではパパがガチガチに包装してテープを貼りまくっていましたからね。今回はヤマダ電機の店員さんが丁寧に包装してくれたから開けやすいですよ!

任天堂スイッチとピクミン4を手に入れてご満悦の長男。ゲーム機なんて何年ぶりに買ったかわからないけど、高かったなぁ… でもまぁ、友達がみんなもっていて、自分だけ持っていないのもちょっとかわいそうだしね。本体さえ買ってしまえば来年からはソフトだけ用意すればいいし(笑)。それにしても、ゲーム機とソフトだけでこんなに単純に喜べるっていいなぁ。この気持ちは忘れてはいかんですな。

スイッチとピクミン4に大喜び

結局、長男に無理やり起こされた次男くん、寝ぼけ眼でプレゼントを開封したのですが、プレゼントに喜ぶよりも、眠りを妨げられた不快感の方が勝っていたようでちょっと不機嫌。

そもそも、まだクリスマスっていうものを理解していないのでなんでプレゼントがもらえたのかわかっていない様子。まぁ、私も、この子はクリスマスが分かっていないだろうってことで、食パンマンとドキンちゃんのぬいぐるみしかあげていない。長男と軽く20倍以上の値段の差が(笑)。まぁ、まだ2歳だからしょうがないよね。

食パンマンとドキンちゃんをもらい怪訝な顔をする次男

と思って、昔の写真をみてみたら、長男がこのくらいの年のときはちゃんとしたクリスマスプレゼントをあげていたみたい。しかも、複数個あげているっぽい。クリスマスツリーも大きいし。これが長男と次男の格差か。長男の時はいっぱいおもちゃを買ってあげたけど、次男のときは誕生日プレゼントすら半年くらい忘れていたもんなぁ(笑)。

長男の時はプレゼントがちゃんとしていた…

こんなことはうち以外でもたいていそうかなぁと思います。二人目ができた瞬間に多が回らなくなって、なおざりになってしまう。次男の場合は大抵のものが長男のおさがり。ごめんね、悪気はないのよ。

長男は少しずつサンタの正体に気付き始めているみたいだけど、いつまで純粋に楽しんでくれるかなぁ。子供が成長してくれるのはうれしいけど、成長とともに大切な心を失っていってしまうのは残念だなぁ。クリスマスにたいするワクワクとか、ドキドキといった高揚する感情は生きていくうえで一番大事だと思う。こういう感情は大人になる過程で一番真っ先に失われて行ってしまう感情だけど、この感情こそが長い人生には必要だと思う。こういった感情がなくなった状態で、生きていくというのは、もはや「生きる」というよりは「死んでいない」だけの状態になってしまう。

私の場合は、10代から20代で心が死んでしまったから、毎日が本当につらかった。繰り返すだけの日常が無間地獄のように感じられた。だから、子供たちにはこのワクワク感をずっと持っていてもらいたいね。年を取ればとるほど、感情というものが大切だなぁと思います。喜怒哀楽のうち、"喜" と "楽" からすぐに失われて、"怒" まで失ってしまうともうおしまい。まだちゃんと怒ることができている人はマシな部類ですね。これまでなくなってしまうと、もう廃人ですよ。自分の感情に気付く訓練をちゃんとしないとなぁ。