茹で蛙の盆踊り

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アラフォーサラリーマンが、まぬけな子育て話などをお届けします

カブトムシの人口蛹室を作ってみた

カブトムシ愛が止まらない

今年年齢の二桁目が更新されてしまう自分にとっては、"もう" と言うべきが "やっと" と言うべきかわからないんだけど、息子が小学校にあがりました。小学生になったから何かグレードアップされたかっていうと、そういうわけでもなく、特に賢くなった様子はみられませんなぁ(笑)。残念、我が息子。親としては元気でやってくれりゃそれで充分ですけどね。強いてこちらの要望を言うならば、もうちょっと妻のいうことをきいて欲しいなぁ。我儘っぷりは頼んでないのに日々アップデートが入るみたい。

子供の興味関心って、コロコロと変わるもんです。自分の息子をみていてもホントそれは実感します。目先の現実しか見えていないから、短期的、それはもう超短期的に生きているって感じですね。今風の言い方をすると、「今を生きて」いるってやつですかな。最初は、ディズニーのカーズから車にハマり、それからスパイダーマン、パウパトロールポケモン、恐竜、電車、忍者、ドラえもん仮面ライダー・・・ それはそれはもういろんなものにハマっていました。周りがみえなくなるくらい熱中できるのっていいなぁ。でも、あんまり長続きしないのよねぇ。忍者にハマっていた時は、寒い中わざわざ浅草までいって「忍者体験」までさせたのに、その後すぐに興味が薄れていってしまった。息子はすぐに忘れちゃうからいいだろうけど、こっちとしてはちょっと切ない。部屋の片隅には今や忘れられた忍者刀やら折り紙の手裏剣やら巻物やらが追いやられております。片付けると、そういう時に限って「あれどこにやったの?」と訊いてくるので、迂闊に捨てられない。捨てたら激オコですよ。こっちとしては、"不要なもの" を "わざわざ片づけてやった" のに、"僕の宝物を捨てた悪い奴" 扱いするなんて、あんな理不尽なもんはない(笑)。

ちょっと前までは、仮面ライダーギーツとドラえもんにドはまりだった息子ですが、最近はもっぱらカブトムシにご執心でございます。第何期のカブトムシブームかしら。去年の夏にカブトムシの成虫を飼ったときに、息子はカブトムシファンになったわけですが、冬場はさすがにカブトムシの生体はおらんのでカブトムシブームもなりを潜めておりました。気候が暖かくなってきてからまた息子の中でカブトムシブーム再熱です。虫のバイオリズムと同調しているのかな(笑)。

カブトムシの幼虫とサナギ

今、息子はアトラスオオカブトっていうのを飼っております。近所のホームセンターで割とぞんざいな感じで売られていたので買ってみたものです。ツノが3本も生えていて結構カッコいいフォルムをしているんですが、1,500円くらいで売られていました。私が子供のころ (30年も前の話か…) は、日本のカブトムシが売っているくらいなもんで、普通のホームセンターにこんな外国産のカブトムシは売ってなかったよなぁ。時代も変わったもんです。ひょっとしたら、私が子供のころも都会の方では珍しい外国産も売られていたかもしれないけど。

最近は、YouTube にカブトムシの飼育に関する動画がたくさんアップされておりまして、それにもろインスパイアされた息子は、カブトムシの成虫だけでは飽き足らず、カブトムシの幼虫も飼いたいと言い出しました。「小さいころに虫とか動物と触れ合う経験は大事だから」と息子に幼虫を買い与えてしまったのは、バカ親の所業かどうかはわかりませんが、現在我が家には4匹のカブトムシの幼虫がおります。なんで4匹も飼っているのかというと、「たぶん半分以上は羽化前に死ぬだろうなぁ」っていう予測に基づいております。が、彼ら結構うるさいので、4匹は多すぎたかなとちょっと後悔しております。カブトムシの幼虫なんて飼ったことがないので、あんなにギシギシ音を立てるとは知らなかった。うちの妻が「なんか小動物が床下をかじってる!」って怯えてたくらいです。

昨日、息子とホームセンターに行ったときにペットコーナーに立ち寄ってみました。息子のお目当てはもちろんカブトムシです。そこのホームセンターにはティティウスシロカブトっていう、私が小学校のときには絶対にいなかったであろうタイプの外国産カブトムシの幼虫がいることを知っているからです。しかし、この日息子が目撃したのはこいつ↓

え!?もうサナギになっとるやん(笑)。私は虫関係のことは全然詳しくないのですが、ホームセンターってサナギも売ってるもんなの??透明のプラスチック容器の中に入っていたのですが、素人の私でも蛹室がないってことはわかる。「土から掘り起こしたら、既にサナギになってたけど、とりあえず売っとけ」みたいな感じで投げ売りされたんでしょうか。今までカブトムシの幼虫と成虫しか生でみたことがなかったので、そのサナギがホームセンターで売られているっていう状況に結構な驚きを覚えました。もちろん、息子は大興奮。サナギを買って帰りました。

カブトムシの人口蛹室

カブトムシの生態についてはよくわからんのですが、たぶんこのサナギ君をそのまま放っておいたら羽化しないで死ぬってのは感覚的にわかります。そんなサナギを土の上にポンっとおいただけのホームセンターもどうなのよってちょっと疑問に思いました。ネットで検索すると、人口の蛹室をこさえてやれば大丈夫みたいです。私が調べたやつでは、園芸用のスポンジに円筒にくりぬいてカブトムシ君のお部屋を作っていました。どんな感じかというと、こんな感じ↓

園芸用のスポンジを用意。私は使ったことはないんですけど、水に浸して花の茎をぶっさすさすやつですね(たぶん)。

キッチンペーパーの芯で思いっきりさす!!

 

スポンジをくり抜くとこんな感じ。椎名桔平片岡愛之助の写真の方が気になる。

ケースにセット。水で適度に湿らせました。プラスチックのケースで蛹室を作っている人もいたので、そんなに湿っていなくても大丈夫なのかも。詳しいことはよく知らんですが。

そして、サナギ君を新居に移し替えます。

新しいお部屋に引っ越ししたサナギ君。やっと縦方向に眠れて彼も一安心でしょう。

カブトムシのサナギって、羽の部分以外は本当にカブトムシの形しているんですね。いやー、生でみるとちょっと感動。そして、やっぱちょっと気持ち悪い(笑)。サナギって、私は「硬いもの」だと思い込んでいたんですけど、カブトムシのサナギって、めっちゃクネクネ動くんですね。これにはちょっとびっくりですよ。「お前、もっと安静にしとかんと羽化できんぜ?」ってアドバイスしたくなっちゃう。

果たしてこのサナギ君はちゃんと羽化できるのでしょうか。このサナギに魅了されてしまった息子が、"大切に" 肌身離さず持ち歩いているのが唯一の問題かな。「そんなに動かしたらサナギが死んじゃうから静置しておきなさい」といっても親の言葉はどこまでも息子には届かないのでした。サナギ君が無事に成長するといいですなぁ。