茹で蛙の盆踊り

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アラフォーサラリーマンが、まぬけな子育て話などをお届けします

いまさらだけどChatGPT ってすごいね

すでに旬を過ぎたネタかもしれませんけど、いやー、ChatGPT ってすごいですね。そりゃ、ニュースや巷間でそのずば抜けた性能は知っておりましたけど、使ってみて「なるほど、これらみんな騒ぐわけだな」と納得しました。なんで出始めた時はあんまり興味がわかなかったんだろう。みんながAI!AI!って騒ぐもんだから「またどうせいつものAI くるくる詐欺でしょ?」みたいにタカを括っておりました。何度目のAIブームだよって。名前に「チャット」なんてついてるもんだから、僕はてっきりSiriみたいなもんかなと思っていたんですけど、全く別物なのね。今までのなんちゃってAIとは別次元の領域に突っ込んでいたとは知らなかった。そりゃみんな騒ぐわけだわ。時代の波に完全に取り残されていたわ。

試しにテキトーに文章を作成させてみたけど、確かに "自然な" 文章を作成してくれる。いやいや、自然どころか、僕の文章の100倍まともな文章を瞬時に作ってくれる。知らない英単語があって、それを使った文章を「 “シンデレラ” で作って」と無茶振りしたんですけど、ちゃんとそれなりの例文を作ってくれました。しかも、ちゃんとエクスキューズまでつけて。リスク回避までしてくるところがやらしいな。

昔は、機械翻訳とかはヘンテコな不自然な文章を出してきましたけれど、Chap GPT の文章は本当に自然ですね。これまでの人工知能との格差があり過ぎて、一体何が起きたのかと素人としては驚愕ものですよ。こんなのが出てきてしまったら、そりゃたしかに「もう人間要らないな」ってなりますね。僕が経営者なら、すぐにAIに置き換えられるところは置き換えていっちゃうな。経営陣こそAIの方がいいかもわからんしね。

コールセンターは、今でも結構自動化されてるけど、いよいよ人間が要らない時代になってきましたねぇ。クレーム対応に特化したAIも出てきたりして(笑)。

ChatGPT にハマる

こいつの有能さにハマってしまって、色々遊んでみました。僕は、てっきり ChatGPT が Googleの上位互換的なものかと思っていましたけど、そうじゃないんですね。どれだけこいつに無茶振りをさせることができるか。頭のいい人は、誰も思いつかない方法でChat GPTを使い倒して金儲けをするんでしょうね。そりゃみんな騒ぐはずだわ。金の匂いしかしない

そんな金とは無縁のところで僕は家族が寝静まってから、一人でキャッキャと ChatGPT を使って遊んでおりました。

今まで海外のニュースを読んでも、その前提を知らないから結局何のことかわからないことが多々ありました。そんな時こそこいつの出番ですね。 ChatGPT は2021年9月分までしか情報が入っていないと謙虚なことを言ってますけど、それなりに情報を与えてやると、そのニュースに関する補足説明をしてくれる。これはめちゃくちゃ便利だなぁ。

例えば、アメリカの最高裁アラバマの選挙区についての判決が出ていたけど、背景を知らないから、何がポイントなのかよくわからない。ChatGPT に簡単に解説してもらうと何が起きていて、何が争点になっているのかがクリアになってニュースが10倍よくわかる。これは素晴らしいアシスタントだなと興奮してやたらめったら試してしまいました。

こういうインスタントで「わかる」ってのはあんまりよくないんだけど、わからないで挫折するよりはマシかなって言い訳をしてる。本当は、じっくり時間をかけて調べてわかろうとするのがいいんですけどね。

第二言語の学習にも使えるね

英語の学習にも ChatGPT は有効に使えそうです。例えば、ドラマで知らない表現が出てきた時、ノンネイティブにはその表現が一般的に使われているものなのか、それともその場限りの特殊な表現なのかよくわからないことが多々あります。そんな時に Chat GPT に訊いてみると、バシっと答えを出して、しかも他の例文も作ってくれる。これですよ、これ!欲しかったのはこういうやつです。でも、ちょいちょいウソが紛れ込んでるから気をつけないといけないけど。これが一番の問題かな。すごくもっともらしく偽りの情報を差し込んでくるから、気をつけてないと騙されそう。

英会話の壁打ちはAIの方がいいんじゃないか

今まで、会話の練習っていうと、駅前留学的なものに高い金を払って英語ネイティブ(もしくはネイティブ的な人) に英語を教えてもらってましたが、ここ最近のトレンドとしてはフィリピンとかの安い人材から搾取して英会話のサービスを提供するような感じかと思います。昔は「英語ネイティブ」というだけで、日本でも何とか飯が食えていた人たちが一気に窮するようになってしまい、その代わりに経済的に豊かではない地域の人にも活路がひらけたわけですけれども、もはやフィリピン英語講師も要らない時代ですな。生身の人間が教授する際の問題点をAIが解決してしまう。特に、ノンネイティブの英語講師の場合は、人によってレベルの差が激しい。AIも間違った情報を出すことがあるけど、人間(英語ノンネイティブ)と比べたら圧倒的に正確かつ的確な情報を与えてくれる。

第二言語を学習する場合は、アウトプットをどう行うのかというのが一番のネックかと思います。アウトプットするだけならできるけど、フィードバックがないと、自分が使った英語が正しいのか間違っているのかがわからない。スポーツと同じで、間違ったフォームを身につけてしまうとなかなか直らないから、先生から的確な指導を受けるのが望ましい。それがChatGPT なら簡単にできてしまう。なんで発表されたときにこいつの利用価値に興味を持たなかったのか悔やまれます。

ここまで言語学習とAIの相性の良さを賞賛しておいてなんですが、今のレベルまでAIが発達してしまうと、もはや我々が第二言語を苦労して習得する意味自体ないのかな(笑)!

真偽の判断

ここまでAIの技術が発展しても、それでもまだ明らかに間違った情報や、トンチンカンな受け答えをすることがあります。今まで以上に出された答えの真偽を見極める目が求められているのかもわからんですね。

昔、どこぞの掲示板の管理人が「ウソをウソと見極められないとネットを使うのは難しい」みたいな発言をしていましたけど、そういう世の中はますます加速しそうです。

結局のところ、何が問題かっていうと、人工知能と言いながらもいまだにやつらは考えることも意味を理解することもできていないってことだと思います。

AIにできないことがない時代になってしまいましたけど、最後のところはまだ人間の微調整が必要みたいですね。とはいえ、もはや人間が不要な時代ですなぁ。となると、いよいよ何のために生きるのか迷う人がこれから増えそうね。