今日もみなさんの生活にはまったく役に立たないお話をお届けします。
今年の春まで地球の裏側あたりに住んでおりまして、3月に日本に帰ってまいりました。
ここでいう「海外引越」は「海外から日本」への引っ越しを指します。
海外から日本への引っ越しはこれが初めてでした。一部の人たちを除いて、そんなに頻繁にあちこち引っ越しはすることはないかなと思います。
商社マンとかは、ずっと海外を渡り歩いて日本に返してもらえないなんてパターンもちょいちょい聞きますけど。
僕の場合は、たぶんこれが最初で最後の海外引越かなと。この後の人生でなにか思い違いをして、タイとかミャンマーで「出家する!」とか言わない限り、たぶん海外にはいかないと思う。
ただ、仏教の本場の国で修行は一度はしてみたいですね。
今回のオチ
今回は (も?) ひねりも何もないので、先にオチだけ書いておきます。
この話のオチは「船便の荷物ヤバい!!」っていうだけです。
頭悪そうなオチでしょ(笑)?いい歳して、「ヤバい」ってなぁ。
インスタ映えする引っ越しは、トップのところに出ていたアイキャッチ画像のような感じだと思います・・・引っ越しがあんな小ぎれいにまとまるかいな!!って激しく突っ込みを入れたいですね。
引っ越し現場は戦場ですよ。荷物を片づけるか、自分が荷物に押しつぶされるか。そのどちらかしかないです。
さて、それではまったくインスタ映えしない「引っ越しの現実」はどのようなものかみていきましょう・・・
どうでしょう?これを片づける気が起こった人がいらっしゃいましたら、どうぞ我が家にお越しください。
散らかった状態を表すとき、よく「足の踏み場もない」っていいまうけど、そんなレベルじゃあないです。
「足の踏み場が〜」って言ってるうちは、そこには踏み込めているんですよ。
本当に踏み場のない状態ってのは上の写真のような状況を指しますね。「踏み場」以前に、そこに立ち入れないです(笑)。
段ボールが壁になって立ちはだかっているので、どうにもならんのです。
上の写真をよく見ると、左の上の方から日が差し込んでいるのがわかります。一応窓があるんですけど、もうお天道様を拝むことはできませんな。
引っ越し業者が来たときは、あのときはとりあえず荷物を家の中に押し込まなきゃいけないと思って、部屋の中に無理くりブチ込んだのですが、こんな「壁」になっちゃうともう途方に暮れるしかないでございますわね。
何故こうなった?
何故こうなったのか、色々理由はありますが主に下記の4つです:
- そもそもの荷物が増えた
- アパートが狭い
- 4カ月というタイムラグ
1. そもそも荷物が増えた
世界一の消費大国に住んでおりましたので、知らず知らずのうちにモノがたくさん増えておりました。
サンクスギビングやクリスマスとなればみんなこぞってショッピングモールに行き、借金をしてでもモノを買い漁るような国です。周りがそんな感じなので、知らず知らずのうちに影響されて自分の家の荷物も増えておりました。
彼の国でもコンマリがそれなりに流行っているようでしたけど、それはコンマリとはあまりにも対照的なモノにあふれた人々が多いからですね。
ミニマリストが流行ったのも、日本では考えられないくらいモノに溢れて生活しているからかなと。
地域にも人にもよりますが、ガレージのなかが荷物でパンパンになっている家庭は結構ありましたし、その上さらにそこら中に貸倉庫があるという・・・日本人の想像を絶する物欲っぷりだなと呆れたものです。
「全く、これだからキリスト教圏の人たちは足るを知らんからいかんですな」なんて思っていたくせに、気づいたら自分も消費行動が増えているので面白いものです。人間は環境に左右されるということがよくわかります。
荷物が増えた理由としてもう一つ重要なものがあります。単純に頭数が増えた (子供が増えた) っていうのがあります。
子供って、あんなに小さいのに、その周辺装備類 (?) はやたら目ったら多いので、一気に荷物が増えますね。
旅行に行っても、夫婦二人だったらそんな大した荷物にならないですけど、赤ちゃんが一人いるだけで、ベビーカーに、オムツに、授乳セットに、カーシートに、お着替えに・・・とまぁたくさん荷物が必要です。
2. アパートが狭い
日本のアパートが狭いというのか、彼の国の家がアホみたいにデカイのか・・・
あの国の感覚のまま日本のアパートに突っ込んだら大変なことになることは目に見えていたので、捨てられるものは妻子以外は全部捨てるくらいの勢いで捨てたつもりでしたが、甘かったです。
ダンボール75箱分をぶち込んだらそりゃあ、部屋がパンパンになりますわね。
3. 4カ月というタイムラグ
通常、船便の荷物は3カ月もあれば日本に到着するのですが、コロナのせいで港湾が激混みで遅延し放題な状態でした。結果として、荷物の到着に4カ月もかかったのでした。
更に言いますと、すぐに必要となるであろうものを空輸で日本に送ったのですが、これがまたえらい遅れたのです。
なんと、空輸なのに到着に1カ月半もかかりました。
いくらコロナで貨物の輸送が混雑しているとはいえ、さすがにこれはもはや運送業者の怠慢を疑ってしまうレベル(笑)。まぁ、真相のほどは確かめようがないですけど。
こんな感じで、待てど暮らせど必要モノが来ないので、日本に帰って来てからせっせと買い集めました。それはもうたくさん買い集めました・・・
日本に到着したときは、スーツケース数個分の荷物を持ってきたのですが、さすがにこれだけの荷物で何もないアパート暮らしを開始することは不可能ですわね。
とにかく生活必需品を買いまくりです。そんなに買い物をする方ではないのですが、この時ばかりは爆買いでした。(なんか、上述とちょっと矛盾?)
まずは、生活家電ですね。冷蔵庫、洗濯機、レンジ。これがないと生活が成り立ちません。あと、うちは異様に湿度が高くて洗濯物が全く乾かなかったので、乾燥機も買いました。そうそう、掃除機も必要でしたね。これだけでウン十万円が軽く消し飛びました(泣)。
次に生活で必要となるものと言えば、寝具一式です。これも全部買いなおしました。家族分揃えるとなかなか痛い出費です。
あとはこまごまとしたものを随時買い足していきました。調理器具、食器、洗濯用品、赤ちゃんグッズ、服などなど・・・
第一の問題は、「めっちゃ金がかかったこと」ですけど、第二の問題は「時間差でこれまで買い集めたものと同じものがやってくる」ということです。
こうなることは予想できていたんですけど、止むにやまれなかったのです。だって買わないと生活できないですからね。
買った後に、空輸もしくは船便で届いたものを簡単に挙げていきましょう。
・スーツ: 空輸で送ったので、すぐに届くと思ったのにこないもんだから一通り買いなおしましたよ。靴からジャケットまで全部一式です!そして、買いそろえたあとで、どっさり空輸で届きました(笑)。そんなにいっぱい要らんっていうのに・・・
・炊飯器: 空輸で送りたかったんですけど、バッテリーが入っているので結局運べず、船便で送ることになりました。引っ越しの梱包をしているときに捨ててしまえばよかったんですけど、「もったいない精神」が発動してしまって捨てられませんでした。ギャル曽根じゃないので、我が家に炊飯器は2台もいらないんです(笑)。
・アイロン: これまた微妙なやつです。値段も大して高くないし、わざわざ空輸とかしたくないものだけど、ないと困る。ないと困るんですよ、ワイシャツのしわ伸ばしができないので。しかし、一般的に一家で2台もアイロンが必要なことってないですよね。
・ハンガー: これまた中途半端なものですけど、ないと結構困るんですよ。家族分ってなると、それなりの量が必要なんですけど、買ってから船便でどっさり送られてきました(笑)。ハンガー長者ですよ。
・調理器具: これもないと日々のご飯が作れませんからね、最低限買いなおさざるを得なかったのですが、あとでどっさり空輸と船便で届きました。鍋とフライパンがたくさんあっても、2口コンロだからそんなに料理ははかどらない!
・子供のおもちゃ: おもちゃはかさばるので、船便で送ったのですが、子供がこういうんですよ。「ケンちゃんのおもちゃ、なんでないの?」「いつケンちゃんのおもちゃ届くの?」って。親の都合で引っ越している手前、こちらとしては非常に心苦しい!なんせ、他の子どもたちはいっぱいおもちゃを持っていますからね。不憫だったので、少しおもちゃを買いなおしてあげましたけど・・・今はおもちゃまみれです・・・
ここに挙げたもの以外でも、ダブりでいろんなものが存在しているので、そりゃあもう部屋の中がいっぱいになりますね。
ひたすら箱の開封
正直こんなに引っ越しが大変だとは思いませんでした。ひたすら段ボールを開封開封開封・・・人生で一番大変な引っ越し作業でした。
家を引き払うときも結構大変でしたけど、今回は何より作業スペースが狭すぎてかなりきつかったです。
僕が得た学びは、「海外引越は、日本から出るのは比較的楽だけど、日本に帰るのは結構大変」ということです。
これは荷物以外の件でもあてはまります。海外の拠点を引き払うときは、キッチリ「無」の状態にしないといけないので結構骨が折れます。
そんなこんなで、やっとこさ我が家に「人間が歩ける空間」を創出することができました。
段ボールの壁を解除したことによって、このようにパソコンにたどり着くことができました (パソコンでこれの文章を書いています)。ですが、まだまだ部屋の片づけは始まったばかりです・・・
ここまでお付き合いくださりありがとうございました。
引っ越しの際に「あー、なんか段ボールまみれになったやつがおったなぁ」って思い出してくださったら光栄です。